摩耶観光ホテルについて

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2010年 06月 18日

摩耶観光ホテルについて20(資料17)

資料紹介17 絵はがき「摩耶山上ホテル SOUVENIR OF MAYA」、赤西萬有堂、1935年頃

 摩耶山温泉ホテル時代の絵はがき。発行は、裏面に「KOBE AKANISI」されており、以前の絵はがき集で紹介した「赤西萬有堂」と考えられる(摩耶観光ホテルについて10(資料7)、2006年9月)。今回紹介するのは、ホテル全景が写された1枚のみだが、おそらくは6枚、あるいは8枚程度のセット中のものであったと推測される。タイトルは「摩耶山上ホテル」と他の資料では見られない表記となっている。

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絵はがき 表

 ここに見られるマヤカンを南側から写した構図は、以前紹介した彩色はがき(摩耶観光ホテルについて15(資料12)、2008年4月)にも登場したように、第二次大戦前の資料に比較的多く確認できる。これはホテル全体を写しやすいという点に加えて、「摩耶山遊園地」「野田山遊園地」の諸施設が存在し、訪れた観光客が実際にホテルをこの構図で眺めていたという状況も影響していると思われる。ここにはそうした施設は確認できないが、ホテル方面からの遊歩道・階段が下部に映し出されている。なお、発行年は例によって記載されていないが、1930(昭和5)年に完成したケーブル摩耶駅からの渡り廊下が左側に見える、またこの絵はがきでは見づらいが、前述した遊歩道に加え、ホテル下部に人工的に植えた樹木が確認される。これに関して、ケーブル会社の社史『六甲山とともに五十年』の年譜によれば、1933(昭和8)年7月に「野田山遊園地内(摩耶山温泉前面)に植樹、猿舎、運動具の新設、道路の増設完成」と記されている、よってこの絵はがきはこれ以降の1935(昭和10)年頃に撮影されたものと推測される。

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絵はがき 裏

by nk8513 | 2010-06-18 03:14 | Comments(0)


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