摩耶観光ホテルについて５（資料２）

資料紹介２　摩耶観光ホテルの案内など


　戦後「摩耶観光ホテル」として復活したマヤカンであったが、その営業期間は、約6年（長くとも10年）と非常に短かった。そのため、営業当時の資料は戦前以上に少なく、ホテルの様子は後に記されたケーブル会社の社史や地元の郷土誌などからおよその状況を知るのみである。しかし今回紹介した以下の資料は、摩耶観光ホテル時代の案内であり、今となっては貴重なものかもしれない。これらにより、当時は特に四季を通じて様々なイベントを行ったことを知ることができる。

摩耶観光ホテル時代の案内１

案内に度々記載されている「摩耶鍋」だが、これは摩耶観光ホテル独自のメニューではなく、摩耶山頂部に1954（昭和29）年に開業した「ホテル奥摩耶荘」においてすでに出されていた。奥摩耶荘は1970（昭和45）年に取り壊され、そこに新しく「国民宿舎摩耶ロッジ」が建設されたが、そこでも摩耶鍋は出されていたという。摩耶ロッジは震災後の1996（平成8）年に閉鎖されたが、2001（平成13）年に「オテル・ド・摩耶」として新装されている。なお摩耶鍋については以下を参照。
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/kobe05/0312kb23620.html


摩耶観光ホテル時代の案内２
＊1963（昭和38）年？


摩耶観光ホテル時代の案内３
＊1963（昭和38）年


摩耶観光ホテル時代の案内４
＊1963（昭和38）年


摩耶観光ホテル時代の案内５
＊1964（昭和39）年

摩耶観光ホテル時代の案内６

＊1964（昭和39）年

摩耶観光ホテル時代の案内７

＊1964（昭和39）年

摩耶観光ホテル時代の案内８

この案内によって、摩耶観光ホテルの開業が1961（昭和36）年であることを確認できる。